2013/12/14更新
B.天井糸の長さ調整部分の詳細
天井糸のBの部分は天井糸の長さを可変されるための仕掛けです。違う長さの竿にセットしたり、水中糸や鼻カン仕掛けの長さが変わった時などに自分の釣り方に合った長さに調整する場合に使用します。
天井糸に小さなサルカンを通します。このサルカンは天井糸のC部で使用するものですが、B部の仕掛けを作る前に通し忘れないように注意してください。本来は「回転リリアン」なるものを通すのですが、2個入り800円前後と結構なお値段なんで、10個入り100円前後のタルサルカンやローリングスイベルを代用しています。
サルカンを通したら、ブラッドノットや8の字で先端に大き目のコブを作ります。
先端にコブができたら
余分な部分をカットします。
④でできた先端のコブの部分を手前にして、編み込み機にセットします。
編み付け用の糸も鮎ダイニーマ仕掛け糸などは10mで1000円もするので、私の場合は編み込み部分に目印用の糸を使っていますが問題無く使えてます。
①で通したサルカンよりコプに近い方に目印糸を20cmほどカットして編みこんでいきます。
この編み込み部分は緩めることは無いので硬く締めて編み込みます。(写真は判りやすいようにゆるゆるに編みこんでます)
5回以上編み込めば十分です。
編み込み部分を先端のコプの方へずらしてからしっかりと結びます。残った目印糸で天井糸の幹糸に移動仕掛けを編み込むので、コブの編み込みの最後はしっかりと結びます。
サルカンを中心にして天井糸をUターンさせ、幹糸に残りの目印糸を編みこんでいきます。
天井糸の先端部を手前にして、Uターンさせた糸の弛みの部分にサルカン、⑪で結んだ目印糸の残りを張った幹糸に編みこんでいきます。
この編み込みは天井糸の長さ調整時に緩めたり締めたりするので、編み込みは揺る過ぎず、硬過ぎず適度な強さで編み込みます。どちらかと言うと少し緩めの方が調整時の操作が簡単ですが、天井糸にPEなどを使うと滑りやすくなるのでやや固めに編み込みしないと勝手にズレてきます。
写真では判りやすいようにゆるゆるに編み込んでいますが、いくら緩くても網目に隙間が見えるようでは緩過ぎです。
この編み付けは調整時に緩めたり締めたりする関係で10回以上(少し多めに)編み付けます。
編み付けが終わったら、最後はしっかりと結んで余った目印糸をカットすれば完成です。
今編みこんだ部分を写真のように狭めると、編み込みが緩み、幹糸上でコプが付いた糸の部分が動かせます。
写真のように編み込み部分を広げる(両端を引っ張って網を延ばす)と、幹糸と編み込みが締まってコプが付いた糸の部分が動かなくなります。