2013/12/14更新
G.鼻カン仕掛けの鼻カン部分の編み込みの詳細
鼻カン部分の結び方もいろいろな方法があり、結び方が簡単で、手間がかからなくて・・・と、株式会社マルトのホームページで紹介されていたプールジック結びを多様していたのですが、編み込みの力加減などで鼻カン部分が移動できなくなったり、逆に簡単に移動してしまい逆針までの仕掛けが短くなり過ぎてエビになったりとトラブルが多発しました。
仕掛けを作るコツを覚えてしまえば仕上がりは綺麗だし、手間もかからないのですが初心者にはトラブルは禁物です(笑)
おとり鮎を弱らせてしまいローテーションに失敗することの恐怖は避けたいとの思いから、先輩に教わったちょっと手間だけど安定・確実な仕掛けをご紹介します。
「F.鼻カン仕掛けの水中糸との結線部分の詳細」で作成した先端部分を奥にして「編み込み機」にセットします。
この仕掛けは鼻カンを確実に移動させ、且つ確実に固定させるために編み込み部分を2箇所作ります。
説明では分かり易くするために2色の目印糸を使いますが、実際にはダイニーマ糸などで結びます。
編み込みに使う糸は、⑨で分かるように、鼻カンを結ぶ時にも使うので多少長めにカットして使います。
②でセットした糸を編み込んで行きますが、少し緩めに編んだ方が移動や固定が確実にできます。(写真は分かり易くするためにわざと緩く編んでいます)
編み込みは8回程度で良いと思います。私は師匠を見習って倍近く編んでます(笑)
編み込みの最後は1回硬結びを入れます。
③ができたら、編み込み台を上下入れ替えて、もう1つの編み込みをします。(説明のためにオレンジの目印糸を使っています)
③と同じように少し緩めに8回程度編み込んだら、1回硬結びを入れます。
③と⑤で作った2つの編み込みを寄せて
2つの編み込みを合体させ、左右の編み込みの残り糸を硬結びします。
ダイニーマ糸の場合、2組の糸で結び目を作り、2組の糸を引っ張ってコブを編み込みの方へ片寄せし5回くらいくり返します。
ポリエステル系の糸の場合は写真のように硬結びを繰り返して仕掛けと鼻カンの間に適度な長さを作ります。
適度な長さとは、鼻カンをおとり鮎につける際に鼻カンを掴み易い長さかな!?
適度な長さが確保できたら、いよいよ鼻カンを結びます。
まずは2組の糸で硬結びし
それぞれの糸でとっくり結びをして
この部分に1滴だけ瞬間接着剤を付けて完成です。
編み込み部分を鼻カン側に集めた状態で鼻カンの位置を調整します。
鼻カンの位置が決まったら、編み込み部分を左右に引っ張って鼻カンの位置を固定します。
完成品の実写